主を仰ぎ見つつ

キリスト教的思索

友あり、遠方より来る、また楽しからずや


<あなたには心をゆるす友がいますか>
そういう友がいる人は幸せです。Danny Wilcoxは、私がコンピューターの勉強のためにSan DiegoからLos Angelesの、Inglewood市というところに引っ越した時に同じ敷地内に住んでいて知り合った友です。彼と会ったのは1970年頃ですから、そう、もう52年来の友達ということになりです。
その彼が、一昨日、妻のMarciaとともにIdaho州のBoiseというところから訪ねてきたのです。


(若い頃の Danny とMarcia、Dannyが改造したバイクに乗って)


これが結婚したころの彼ら夫妻の姿です。ヒッピー的でしたが、普段はふつうの姿で病院に勤めていた看護婦と医療技士でした。Dannyはいろいろな技術をもっていました。何も知らないで困っていた私に、車の修理を教えてくれたのは彼でした。彼は車の修理は勿論、溶接作業などいろんなことができましたが、お金をもうけることだけは苦手でした。


<どこにいても会っていた>
私たちは、Inglewood市で初めて会った後、あっちこっちに引っ越しをしたのですが、いつも連絡をとりあいお互いに訪ねあったのです。


私の家族は、(私の仕事の関係で)1991年にサンフランシスコに移ったのですが、彼らはそこにも遊びにきました。私たちもロサンゼルスに行く時は、いつもThousand Oaksにあった彼らの家を訪ねました。


2016年2月、彼らは息子Toddの住むBoise, Idahoに移り住むことになり、私たちは、2016年7月に娘家族のいるロサンゼルスに戻ることにしたのです。ですから、今回は7年ぶりの再会ということになります。


<どうして彼らとこんな関係でいられるのか不思議です>
私は、彼らがどうしてクリスチャンになったのかよく知らないし、彼らも私たちがどのようにしてクリスチャンになったのか具体的には知らないと思います。でも、お互いに困ったことがあったら祈りあうことができる間柄でした。


彼らの娘Jenniferが3歳くらいのときでしょうか。訪ねていった私達にとてもなついてくれ、冗談に「一緒に来る?」といったら、うなづいて、その気になったのに、結局ダメだと言われて、大泣きしたのを昨日のように思いだします。


私たちは、Jennifer の結婚式に出席することができましたし、彼らも私達の娘 Noel のロサンゼルスでの結婚式に来てくれました。


このように思いだすと、切りがありません。車の修理では大変お世話になったけど、特別な恩義があったという仲でもないのです。なのに、ずっとつきあってきたのです。彼らの前では飾ることなど何もないのです。


ひとつだけはっきりしていることは、お互いに貧しかった頃のことを大切にしているということです。だから、私たちは、お互いに1セントも無駄にしないという信念をつらぬいているのです。


<貸切りレストランで>


(たった4人だけの中国料理店で)


彼らが訪ねてきたその日は、丁度私がお歳を召した方々のケアーホームで話をする予定があり、彼らとは、遅いランチをしたのです。閉まる直前に入った中国料理店では、お客は私たち4人だけでした。おかげでいつもの騒音がない貸切りの状態で昔話に花をさかせたのです。


家にもどって、妻が用意したコーヒージェリーを食べながら、彼らが避暑地として建てたRhode Islandの家や、Idahoの家についての話を聞き、ぜひ訪ねるようにということでした。もう、日本以外は遠出しない気分なのに、その気にさせられました。


彼らは、オレンジ郡の娘さんのところ(Fullerton)に行かなければならなかったので、交通が混まないうちにと(もう混んできた時間だったけど)なごりを惜しんで帰りました。


彼らが娘さんのところに着いただろうと思う頃に、“今日訪ねてきてくれてありがとう。楽しかった”とテキストしたら、この写真が送られてきました。


(トイレの棚に置かれたお金)


彼は、私たちの家のトイレのところにお金を置いていったのです。ビックリです。今日は、わざわざ訪ねてきてくれたのです。昼食は私が払うのが当たり前じゃないですか。それなのにお金を置いていったのです。


“Oh, no....you traitor!”(ダメじゃないか、裏切り者め!)と返信したら、

“Now, you have a reason to come to Boise. Payback HAHAHA    ”

(これで、ボイズに来なければならない理由ができたね。お金を返せ(笑い))と切り返されました。


うーん、これじゃ行かざるをえないかな。うちからボイズまで816マイル (1313.22 Kilo)、車で13時間30分かかるようです。それともRhode Islandか。ここには飛行機じゃないと行けないし、彼らが行くときに合わせて飛ばないといけないのです。


(彼らが東部のNYに近いRhode Island に建てた家です。)


人の出会いは、偶然ではありません。神さまに導かれるものです。そのようにして与えられた友のひとりひとりに、そして、神さまにつきない感謝をささげます。


文責: ロバート イー

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