主を仰ぎ見つつ

キリスト教的思索

全ての人は法の前に平等である(マンハッタン地方検事:アルビン・ブラッグ)

<ついにトランプ前大統領が起訴されました>


日本では、検察庁、検察官が証拠を集め、起訴するのに十分なものがあるか決めるのですが、アメリカでは、陪審員(市民)が提供された証拠に基づいて、起訴するかしないか判断するのです。そして、その結果、ニューヨーク州の大陪審でトランプ前米大統領は4日午後(日本時間5日未明)、ニューヨーク市内の裁判所で犯罪起訴されました。


起訴された罪状は34件で、前大統領はすべての罪状について否認しました。前大統領は不倫関係にあったと主張する女性に口止め料を支払ったことを隠ぺいするなどして、2016年の大統領選に影響を与えたとして罪に問われています。アメリカでは選挙法違反は大きな罪で、Felony(重罪)にあたります。


<なんで、こんな週刊誌的な犯罪で訴えられるのか>


日本では、おそらく問題にもならないと思われる(政治家の)隠ぺい行為なのですが、他の企業とも結託して、ネガティブな情報を密封したのです。


トランプのビジネスにおいて、このようなウソやごまかしはいたるところにあるのです。そして、選挙違反は、見逃がすことができない重罪と考えられているのです。大きなお金(献金)が動いているからです。


トランプは、この問題が出てきてから、担当者のアルビン・ブラッグと対立してきました。”Political Witch Hunt” だと言っていました。政治的なダメージを与えるために、あることないことを言っていると。


<ついに、アルビン・ブラッグは起訴した>


ついに4日、この事件について討議してきた大審院は、起訴するに十分な証拠があると判断し、マンハッタンの地方検事アルビン・ブラッグは起訴したのです。前大統領が起訴されたのです。アメリカでは前代未聞です。


これがアルビン・ブラッグのツイッターです。


(訳)「マンハッタンは、国内で最も重要なビジネス市場の本拠地です。ニューヨークの企業が記録を操作して犯罪行為を隠ぺいすることを許すことはできません。このオフィスが何度も何度もおこなってきたように、私たちは今日、すべての人が法の前で平等であることを保証するという厳粛な責任を守りました。」


アルビン・ブラッグは、トランプを起訴した直後の記者会見でも、”すべての人は(誰であれ)法の前では平等である”というこを強調していました。


だれでも、どんなにお金持ちであっても、どんな権力者であっても法を犯せば起訴されるのです。


一方、アメリカの法律では、起訴された人は有罪が確定されるまでは無罪だと考えられています。陪審員が少しでも被告人の有罪に疑いを持てば、有罪となる事はありません。


<法の下の平等>


法の下の平等(ほうのもとのびょうどう、英語: equality under the law)とは、国民1人1人が国家との法的権利・義務の関係において等しく扱われなければならないという観念。平等則(びょうどうそく)または平等原則(びょうどうげんそく)と呼ばれることもある。近代憲法では「平等」は基本的な原則であり、多くの国でこのような規定が見られる。ただし、平等原則の規定・用語については国や時代により微妙に差異があり、法の前の平等(フランス語: égalité devant la loi、英語: equality before the law)として規定されている場合もある。{ウイキペディア参照}


私たちは、ついついお金がある人や力のある人たちに追従することがありますが、先人が述べたように「神は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらない」のです。


階級制は人がじぶんたちの都合でつくってきたものだということを再認識したいものです。


文責: ロバート イー


(追記)この他にも、 トランプは、ジョージア州から選挙違反で起訴される可能性があります。更に、米国司法省から大統領官邸の秘密書類の持ち出しや1月6日の暴動の扇動の罪で起訴される可能性があります。

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