M婦人は先週の金曜日の晩に神さまのもとに召されていきました。
Yo-Yo Ma, Kathryn Stott - The Swan (Saint-Saëns)
この The Swanという曲は、生涯沈黙を守った白鳥が死ぬ間際に唄う歌だとどこかで読みました。
<M牧師と娘さん家族のためにお祈りください>
M牧師は”まじめ”という言葉を人にしたような人です。どこまでも真摯に神さまに仕えてこられた人です。引退したといってもそれは変わることがありません。
先に召されたM先生のメモリアルサービスがサンフランシスコで行われるので、M牧師ご夫妻は、それに出席される予定でした。
ところが、夫人が急に腹痛を覚えられて緊急入院、検査、癌の発見、退院、再入院、召天です。
あまりにも急な展開で、周囲の人たち、特にM牧師は信じることができなかっただろうと思います。
M夫人は、これまでM牧師を支えてこられた方です。その方があっという間に、神さまによって奪われてしまったのです。
教会関係者は、みんな祈っていました。神さまの介入と癒しを、・・奇跡は起こるのです。・・・でも、今回は起こりませんでした。
<どうして、こんなに落ち込んでしまうのだろうか>
自分も癌を病み、キモや放射線療法、免疫療法、ターゲット療法などしたので、癌になったと聴くとすぐにどういう状況なのかと気になります。
「胆管がんで肺に転移している」と聞いて、専門の先生に訊くまでなく、深刻な状態なのは間違いありません。
だから、(私は不信仰なので)多くの人たちのように奇跡で癒されるようにとは祈れませんでした。奇跡で、もう少し時間をくださいと祈っていました。もう1年、1年半
あまり痛まれないでおられたら、と願っていました。
なのに、神さまは、サッと召してしまわれたのです。M牧師が可哀想です!!!
<どうしてM夫人はそんなに愛されたのだろうか>
彼女のメモリアルサービスには、多くの人たちが来られるだろうと予想されます。パーキングが問題になるだろうと妻と話をしています。
彼女は、愛のかたまりでした。どんな嫌なことがあっても笑顔を失うことがありませんでした。誰に対しても、その人を受け入れ愛するひとでした。
Love and compassionate (愛と思いやり)です。
Nさんが言いました。「何か困ったことがあって、彼女に打ち明けると、いつも"大丈夫よ"と励ましてくれた」って。
そうなんです。笑顔で"大丈夫よ"と言った後ケロケロと(なんでもないように)笑うんです。これで不愉快に思われないのが不思議です。
M夫人は、"何を心配しているの、神さまがついているんじゃないの!"と言ってるんですね。
Anyway, M夫人の為にお祈りしてくださった方々に心からの感謝をもうしあげます。今回は、きかれなかったけど、・・どうしてなのかわかりませんが、・・・これが最善だったのだろうと受け入れています。・・・そう、M夫人のケロケロが聞こえます。
"厚子さん、さようなら See you soon !!!"。
みなさん、引き続きM牧師のためにお祈りください。お願いします。
文責: ロバート イー