主を仰ぎ見つつ

キリスト教的思索

クリスチャン、前副大統領マイク・ペンスの心意気に敬礼


<クリスチャンとはどういう者か>


私は、ここで政治の話をしようと思っていない。クリスチャンとはどういう者かという話をしようと思っています。前トランプ大統領の弾劾裁判がどうであったかということはどうでもいいのですが、あそこに登場した人物の中で、私の心に強くとまった人は、前副大統領マイク・ペンスです。


ここに NY Times とCNBC の記事を添付しましたが、マイク・ペンス氏は、大変な状況に遭遇しました、




あの日、2021年1月6日、マイク・ペンスは、各州の投票を数える日の議長として議事進行をしていました、アメリカ憲法に規定された手続きとして、各州の投票数を数えて、大統領に選ばれた人を議会が受理するという“儀式”です。


ところが、議長となる前副大統領のペンスに、トランプ前大統領は、アリゾナ州、ジョージア州、ペンシルベニア州などの票を数えないようにしろと指示したのでした。そうすればトランプが勝つことになります。なのに、ペンスは、規定通りに、数えていったのです。


そして、トランプの「ペンスは(正しいことをする?)勇気がないようだ。・・・戦え!」という言葉を合図に、議事堂前に集まっていたトランプ支持者たちは、議事堂に突入し、“ペンスの裏切り者”、“Hang Pence(ペンスの首をつるせ)”と叫んだのです。


<英語で Bite the bullet(銃弾を噛む)という言葉があります>


私が現役時代、仕事でいろんな言葉を学びました。勿論、悪い言葉も習いましたが、この“Bite the bullet”と言う言葉は忘れられない言葉の一つです。


ある時、私は、NY店の偉い人と口論になりました。そして、彼は、私の上司に私のことを訴え、上司は、私のオフィスに怒鳴り込んできたのです。今すぐ謝れと言われたのです。私は嫌だと言いました。私が正しいのになぜ謝らなければならないのかわからないと言いました。


私は、上司に事情を説明し、私の正しさを訴えました。


そうしたら、上司は、静かに言いました。「You know, in our life, sometimes, we need to bite the bullet.(いいかい、私たちの人生に於いては、時には、飛んでくる銃弾を噛まなければならないことがあるんだよ)」


“bite the bullet...”・・・私は、少し考えた末、「Ok... I will call him」と言って、彼が居る前で電話して、自分の態度がわるかったと謝りました。上司は、私の肩を軽くたたいて、私のオフィスを出て行きました。


<ペンスは、クリスチャンとしての信条に生きていた>


ペンスは、4年間、トランプに仕えてきました。トランプをどこまでも擁護してきました。でも、憲法に反することは出来ませんでした。それ以上に神さまの意思に反することは出来なかったのだと思います。


ペンスは、ニュースで“ペンスをつるせ!”と叫んでいるのを見て、どう思っただろうか?議員たちと地下にこもっていた時にトランプから心配する電話もなかったのです。


おそらく、報道関係者は、(そのことで)ペンスにさかんにコンタクトしていることでしょう。でも、ペンスは、未だに沈黙を守っています。おそらく、彼は、弾丸をかみしめているのでしょう。


こういう人とならどんな仕事でも一緒にしたいものだと思います。


<Bite the bullet の意味>



English Idiom: Bite the Bullet – Meaning and Pronunciation


ちなみに、今まで、私はこの言葉が“自分のところに飛んでくる銃弾を、口の中を突き抜ける前に自分の歯で食い止める”という意味だと思っていましたが、そうではなく、傷ついた兵士が麻酔なしで手術する時に、銃弾を噛みしめて、その痛みに耐えるというのが語源なのだそうです。


『4:4 わたしは自ら省みて、なんらやましいことはないが、それで義とされているわけではない。わたしをさばくかたは、主である。 4:5 だから、主がこられるまでは、何事についても、先走りをしてさばいてはいけない。主は暗い中に隠れていることを明るみに出し、心の中で企てられていることを、あらわにされるであろう。その時には、神からそれぞれほまれを受けるであろう。』(コリント人への手紙一4章4,5節)


文責:ロバート イー

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