悲しみや困難は、神さまからのプレゼント

(Pexelの無償の写真を使用させて頂きました)
<歳とるとやけに過去を振りかえります>
礼拝で、美空ひばりの「川の流れのように」の替え歌を歌ったら、みんなが喜んでくれました。
♫ あ~ぁ~川の流れのように、主の御手にこの身を任せて生きる。あ~ぁ~川の流れのように、とめどなく 神の慈しみ 押し寄せる~ ♬
みんな自分の人生を振り返り、同じ思いを抱いたのかもしれません。
<互いに嫌悪する兄弟>
何度も書いていますが、私たち家族は朝鮮戦争の時に日本に行きました。父の任務が終われば韓国に戻るはずだったのに、日本に留まることになった。・・・このことが私たち五人兄弟姉妹の運命を変えたのです。
私には弟がいます。私たちふたりは、最近まであまり話をしませんでした。ふたりの考え方は、全く正反対だったからです。弟は現状をそのまま受け入れる保守派で、私は現状否定の改革派です。彼はトランプ派で、私はオバマ派です。
これでは、話になりませんね。
私は、彼のことを "馬鹿" (無知) と呼んでいました。彼は私のことを"知ったかぶり" と言っていました。彼は、現状を(あえて) 見ようとしない愚か者。私は、自分なりに現状を把握し(正しいか正しくないかは別として) 対応するというタイプ。お互いに軽蔑してあまり付き合いませんでした。
その関係は、ふたりが (神さまを信じる) クリスチャンになっても同じでした。基本的な神学 (救い)は 同じだけど、そこには "愛" はない。
<無視から和解に>
確か、彼がアメリカンスクールで一緒に野球をしていた親友が病気 (ALS) で、彼から昔の野球の試合の記事のコピーが送られてきた時でしたか、クリスチャンアカデミーという学校での野球の話から父の話になりました。
天国に行ったら、どうして日本に留まったのか聞こうということで意見が一致したのです。ふたりで意見が一致することは、非常にまれでした。
そうこうするうちに、彼とテキストをし合うようになりました。
私は、近くの公立小学校の2年生に編入して、毎日喧嘩しなければなりませんでしたが、彼は 私立のクリスチャン・スクール (青山学院初等部) に入りました。弟は毎日喧嘩しなくていいなと思っていました。
私は 弟が馬鹿なのは、ぬるま湯のクリスチャンスクール行ったからだ思っていました。ところが、彼が4年生の時に、アメリカンスクール に転校したのです。せっかく良い学校に入ったのに、どうして? と思いました。
彼から "自分は、クラスについていけない最低の生徒だった" というテキストをもらった時、私はピーンと気ました。あのクリスチャンスクール、あの青山学院の初等部、そのクラスには 吉田茂の孫などの優遇生徒たちがいました。そんな子供たちに囲まれて、彼は見事に疎外されていたのです。誰にも何も教えてもらえなかったのです。
彼は、自分が無能だからついていけなかったと思い込んでいました。でも、勉強は積み重ねです。分からなくなったら、どんどん分からなくなるのです。
私は、"自分が馬鹿だったから" というテキストを読んで、腹のそこから怒りが込みあげてきました。
"John, you were not stupid. They were intentionally not helping you. Remember, you did great at Christian Academy, right? You graduated from a college with honors."
(ジョン、君は決して馬鹿ではなかったんだ。彼らが意図的に、君を助けようとしなかっただけなんだよ。思い出してごらん。クリスチャン・アカデミーでは良くやったじゃないか? 大学だって、優等生として卒業したじゃないか。)
父は、彼を英語スピーキングのクリスチャンスクールに入れました。4年間何も学ばなかった彼は、そこで基本的な英語を学ぶ事から始めたのです。
毎日のように、英語の聖書 (欽定聖書) の単語を帰って来た父に訊いていました。古文の英語です。そのうちに、野球でも柔道でも賞をとるようになりました。数年で英語も話し、英語の読み書きができるようになったのです。・・・馬鹿じゃない。・・・ただ、深くは考えないけれど (文学などやる余裕がなかったから?)。
私は、彼がそんなに苦しんでいたことを全く知りませんでした。私と全く違う状況で、偽の笑顔と見せかけの親切の中で、半ナマにされていたのです。
私は、(このことを通して)生まれて初めて彼を見直したのです。ふたりの考え方は、全く違います。・・・天国で両親に感謝しようということ以外は ほとんど何も一致しないふたり。ふたりは違いを受け入れようと思うようになりました。
何故、トランプなのかも少し分かってきました。
人は苦労や悲しみを通して、人生の意味を知り、互いに心を通わせるようになるようです。
♫ あ~ぁ~、川の流れのように、主の御手にこの身まかせて生きる。。あ~ぁ~、川の流れのように、とめどなく 神の慈しみ 押し寄せる~♬
文責: ロバート イー