生と死の中で、否、なまの息吹の中でなぐさめ謳う歌手、Jane Nightbirde (Marczewski)
<10 Most Watched AGT 2021>
2021年も終わりに近づきましたので、今年最も視聴されたトップ10のAmerica Got Talent Audition(アメリカのタレント 審査番組)を見ました。その一番最後がJane Marczewskiさんでした。
動画をつけますが、Janeが歌う前に、審査員との会話を一部翻訳します。
Howie:どんな歌を歌うのですか? Jane:オリジナルの歌で「It’s OK」(大丈夫)です。
Howie:どういう歌ですか? Jane:ここ数年間の自分の人生についてです。
Howie:どんな仕事をしているのですか? Jane:癌治療のために数年働いていません。
Howie:ごめんなさい。 Jane:It’s OK (ご心配なく、私は大丈夫です)
Simon:今現在はどういう状態ですか? Jane:最近の検査では、癌が肺と太ももと肝臓にあります
全員:それじゃOKじゃないでしょう ! Jane:そうですね、全部がOKじゃありませんね。
Howie:あなたには素晴らしい笑顔と輝きがあります。だれもそんな状態だとは気が付かないでしょう。
Jane:たとえこの身に悪いことが起こっているとしても、自分はそれ以上の存在だと思われることはとても大事だと思っています。
ニコニコして出てきた彼女は、3年前から癌を病んでいて、今、生存率2%の癌と闘っている30歳の女性です。そして、「It’s OK」(何も問題ない)という自作の歌を歌いました。
この歌は、とてもシンプルなものです。「カルフォルニアに来たら、自分の名前を変えたら、この心が、悩みが消えていくかもしれないと思ったけど、そうでなかった。でも、大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・」という歌です。
輝くような笑顔で、彼女は「大丈夫、大丈夫、大丈夫・・・」と歌う、彼女は2%の生存率で生きているのです。多くの人がこの歌「It’s OK」をiTuneで買って聞いています。#1saleの歌です。
多くの人が彼女のために祈っていると思います。無数の、何千何万、否、何億の祈りが空を駆け上がっているのです、宗派を超えて。だって、彼女の歌は宗派を超えているのですから。苦難のなかにいる人たちの幸福です。
聖書に「喜びなさい」と命令形で書かれています。私たちは、それを読むたびに“喜んでいない”自分をみいだします。なのに、Janeさんの笑顔は輝きます。あたかもこの困難を楽しんでいるかのように。
Janeさんは、名言を残しました。「You can’t wait until life isn’t hard anymore before you decide to be happy」と言いました。少しわかりにくいセンテンスですが、”before you decide”を抜けばわかりやすくなります。つまり、「You can’t wait until life isn’t hard anymore to be happy」(幸福なりたいという気持ちは、自分の状況がよくなるまで待てない)」ということです。
ではなぜ “before you decide”(決心する)という言葉がそこに入っているのでしょうか?それは。幸福になると決心するということが幸福になる(幸福感を得る)決め手だということだと言っているのだと思います。そう決心する時、ようやくその困難な状況から自由になるというのです。
Janeさんのこの歌によって、今いろいろな困難を抱えている多くの人がなぐさめられていることでしょう。正直、Janeさんがいつまで生き永られるのかは誰にもわかりません。CNNでのインタビューでは、Slow Miracle(遅々とした奇跡)が起こっているとのことでした。
英語の勉強をしたいお方のために、歌詞と歌声だけの動画を付けます:
皆さまにとって来る2022年がより良い年でありますように。
文責:ロバート イー